「あなたは何を考えているのか、よく分からない」
私が子供のころから、家族を始めとする他の人たちに、よく言われ続けてきたことです。
大人になってからも、表現は違っても似たようなことを指摘されることは多く、
そもそも自分は、自分自身を表現するのがあまり上手くないのかも・・・と思っていた時期もあります。
そして、遅ればせながら最近、エニアグラムと呼ばれる性格論があることを知り、
あらためて、自分の性格タイプを調べてみようと思い立ちました。
以前、こちらのサイトで簡易テストをしたことはあったのですが、
今回は、PHP文庫『9つの性格 エニアグラムで見つかる「本当の自分」と最良の人間関係』と、
日本エニアグラム学会様の「簡易タイプ診断 90問回答式チェック」を使いました。
結果は・・・
まず、『9つの性格』内のテストでは、このような結果が。
- タイプ1・・・7点
- タイプ2・・・11点
- タイプ3・・・10点
- タイプ4・・・4点
- タイプ5・・・17点
- タイプ6・・・7点
- タイプ7・・・8点
- タイプ8・・・12点
- タイプ9・・・3点
そして、「簡易タイプ診断 90問回答式チェック」では、このような結果が出ました。
いずれの結果でも、もっとも点数が高かった「タイプ5」の性格は、こう説明されています。
知識を得て観察する人
知識を蓄えることを好み、賢明であろうと心がけている。分析力や洞察力に長け、客観的な傍観者に徹することを好み、現実の観察力に長けているが、口数が少なく、遠慮しがちだ。愚かさを恐れ、仕事を始める前、あるいは意見を述べる前に、こつこつと情報を収集し、状況をすべて把握しようとする。また孤独を好む傾向が強く、自分ひとりの時間をとても大切にしている。「知恵がある」「賢い」「何でも知っている」ということでもっとも満足感を得る。
(『9つの性格』58ページより)
子供のころから、20代前半までの自分に、かなり近い描写です・・・
「何を考えているのか、よく分からない」と言われがちなタイプというか、
現在でも、私の言動にかなり強く表れている傾向ばかりですね。
なんか、この結果を公表すると、裸で人前に立たされたような感覚が生まれてきます(笑)
次に点数が高くなっているタイプは、どのような性格なのでしょうか。
タイプ8:強さを求め自己を主張する人
自分が正しいと思うことのために全力で戦う戦士。勇気とエネルギーにあふれ、不正や怠惰、虚栄心などを素早く見抜き、それらに敢然と立ち向かう。権力構造を把握する能力に優れ、巧みに自分の“強さ”を発揮できるポジションを確保する器用さも備えている。気取りがなく誠実で、弱者をかばい、守ろうとする。「力がある」「できる」「力に満ちている」ということでもっとも満足感を得る。
(『9つの性格』60ページより)
これは、「上司に刃向かい、部下を守る」という傾向のあった、会社員時代の私に近いかもしれません。
そんな任侠タイプでいることに疲れて、燃え尽きていた時期もありますが・・・
さらに、守ってあげたいと思っている部下に反旗を翻されたようなときには、絶望して自分を見失うようなこともありました。
本来の自分の性格というよりは、意図的に「演じていた」ペルソナなのかもしれません。
タイプ3:成功を追い求める人
常に効率性を心がけ、成功するためには、自分の生活を犠牲にしてまでも努力を惜しまない。自分の掲げた目標に向かって、他人も効率よく邁進することを期待し、周囲の人々のやる気を巧みに喚起する。自分の人生の価値を、成功か不成功かの尺度で測り、実績を重視する精力家。自分のよいイメージを周囲に示そうとし、多くの場合、自信に満ちた印象を与える。「成功している」「物事が効率よくうまくやれた」ということでもっとも満足感を得る。
(『9つの性格』56〜57ページより)
これは、アメリカ駐在員として年間に4,000時間ほど働いていたころの自分そのものです・・・
「周囲の人々のやる気を巧みに喚起」していたかどうかは怪しいですが、
とにかく成果を上げ続けることだけを考え、行動し、
でも認められないこと、報われないことに強い不満を抱き、
そして最後にはメンタルを壊したという、私の「黒歴史」の一部でもあります(笑)
私自身、まだまだエニアグラムについて学ぶ必要があると強く感じていますが
(このあたりは典型的なタイプ5なんでしょうね。笑)
現在のセルフイメージと一致しているところ、あるいはズレがあるところを知り、
さらに周囲の人たちからのフィードバックと合わせて、
より良く成長していくためにとても役立つツールなのではないかという、期待も湧いてきています。
ということで、このブログで理屈っぽい文章が多い理由が、
なんとなく分かっていただけたのではないかとも思いますが(笑)
これからもどうぞ、よろしくお願いいたします。
神戸を拠点に活動するビジネスコンサルタント。アメリカでの7年間の勤務経験を含め、これまで色々な業界で、30を超える国・地域でプロジェクトに関わる。遊びで始めたInstagramへの投稿がきっかけになり、イラストレーター、グラフィックデザイナーとしても活動。