成功した人に「してはいけない」質問とは?

最近は、Q&A(質問)セッションの時間を取ってくれるセミナーが増えてきました。

自分では思いもつかない、様々なタイプの質問が飛び出してくるのは、

セミナー参加者として大きな楽しみの一つではありますが、

中には、「これは答えにくいだろうなぁ・・・」と思わず、

当事者でもないのにハラハラしてしまう質問もあります。

とりわけ、各分野で成功を収めた方々にとって、

「もし、◯◯さんがゼロからもう一度やり直すとしたら、なにから始めますか?」

という質問は、とても答えにくいものの一例ではないかと考えています。

なぜなら、質問のウラに隠れている前提条件が、

質問した側と、質問された側の間で、大きく異なってくる可能性が高い、

きわめて抽象的な質問だからです。

実は先の質問、

私自身もあるセミナーで聞いたことがあって、

その時に、回答者の答えづらい表情を見て、

「あっ、間違った質問をしてしまった・・・」と

深く反省した経験があります。

「もし、ゼロからもう一度やり直すとしたら、なにから始めますか?」

この質問に込めた、質問者の意図は、

「私は、あなた(質問される側=成功した人)のように

立派な実績もなければ、人脈も、人望もありません。

ビジネスの知識や能力面でも劣っているかもしれませんし、

あなたのように自信に満ち溢れてもいません。

あなたが、そんな私のような、何もない状況にあったとしたら

成功するためには、まずなにから始めますか?」

といったようなものです。

もちろん、細かいところでは質問する人によって違いはあるでしょうが、

期待しているところは大方、

「自分が置かれている、成功の土台となり得るものがない現状から、

抜け出すために役立つ答え」

なのです。

一方で、先のような質問を受けた側としては、

「うーん、ゼロからもう一度やり直すといっても、

単にお金がなくなった状態のことなのかな?

売る商品・サービスがなくなったということなのかな?

人脈や社会への影響力を無くしたということなのかな?

それとも、

知識や経験、ビジネススキルをすべて失ったということなのかな?」

と、

アタマの中にクエスチョンマークが飛び交うことになります。

それだけでなく、

もし「ゼロ」が、それらすべてを無くした状態を指すのであれば、

それは「現在とはまったく違う状況で、まったく違う人間になったら」という

現実味のない仮定をすることに等しく、

そんな質問には、どんな人であっても答えようがありません。

なので、先の質問をより答えやすいものにするならば、

もっと具体的な内容に絞り込まなければなりません。

例えば、

「もし、お金がない状態からやり直すとしたら、なにから始めますか?」

とか、

「もし、ソーシャルメディアをもう一度ゼロからスタートするとしたら、なにから始めますか?」

などと訊くのが、具体的な答えを引き出すことができる、

好ましい質問といえます。

もちろん、

「もし、人脈や知識やスキルやお金など、いま持っているものをすべて失い、

まったくのゼロからもう一度やり直すとしたら、なにから始めますか?」

という質問でも、先の質問よりは具体的ではありますが、

さきに述べたように、現実味のない仮定をしているという意味で、

答えにくい質問として受け取られてしまう恐れはあります。

(せっかくのチャンスに、悪い印象を持たれてしまうかもしれません・・・)

Q&Aセッションという貴重なチャンスを活かすためにも、

具体的で、かつ、

訊かれた側に「おっ、その視点は新鮮だなぁ・・・」と

インスピレーションを与えることができるような、

深い質問ができるようになりたいですね。

神戸を拠点に活動するビジネスコンサルタント。株式会社スティッキービジョン代表取締役。アメリカでの7年間の勤務経験を含め、これまで色々な業界で、30を超える国・地域でプロジェクトに関わる。遊びで始めたInstagramへの投稿がきっかけになり、イラストレーター、グラフィックデザイナーとしても活動。

起業家・事業家向けのコーチングを行っている妻の廣世紹瑛と共に、神戸で「ビジネスお悩み相談クリニック」を好評開催中です。

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