「人を活かす」コミュニティを見分けるポイントとは?

アイデア

 

僕はこれまで、様々なタイプのコミュニティ(人の集まり)に属してきました。

例えば、

学校、部活動やサークル、会社(勤務先)を始めとして、

起業家を目指す人たちのコミュニティ、

著名な作家や事業家が主催している「塾」、

インターネットビジネスで生計を立てている人たちのオンライングループ・・・

などなど。

 

様々なコミュニティやグループを見てきて気づいたのが、

メンバーを良い方向へ成長させることができるコミュニティやグループは、メンバーの言動を見るとはっきり分かり

そのようなコミュニティやグループは、時間の経過と共にますます大きくなっていく

という、ある意味でとてもシンプルな事実でした。

 

ポジティブなエネルギーは自然に広がる

あるコミュニティに属したことで、

そのメンバーの幸福感が上がり、ソーシャルメディアでポジティブな発信が増えてきたり、

そのメンバーが営んでいるビジネスが大きく成長したり、

あるいは、そのメンバーが、コミュニティの理念を広めるために、自分自身のコミュニティを創り始めたり・・・

 

メンバーの成長にフォーカスしたコミュニティのポジティブなエネルギーは、

コミュニティの主催者がなにかを強制しなくても、メンバーの言動を通じて、コミュニティの外側へ広がっていきます。

コミュニティに属していない人たちが、勧誘されなくても「あのコミュニティに入ってみたい」と感じてしまう、エネルギーの波動が生まれているのです。

 

例えば、私自身が最近ご縁をいただいた中では、

作家・プロブロガーの立花岳志さんのコミュニティや、

マーケティングコンサルタントの藤村正宏さんのエクスペリエンス・マーケティング(エクスマ)関連のコミュニティからは、

強く、ポジティブなエネルギーが溢れ出ているのを感じています。

先日のエクスマセミナー大阪の会場写真。左下でオレンジのネクタイをしているのが私です^^

(写真は藤村正宏さんのブログから転用させていただきました)

 

ネガティブなエネルギーも求心力になる

しかし、メンバーを成長させることが重要な目的になっていないコミュニティには、

そのようなポジティブなエネルギーの自然な流出が起こるどころか、

人々の不安やコンプレックスを刺激するネガティブなエネルギーを内包していることが珍しくありません。

 

例えば、メンバーの成長ではなく主催者の成長にフォーカスしているコミュニティ、

つまり、主催者が自らの儲けや知名度の向上を第一としているコミュニティは、何よりもそのコミュニティの「存続と成長」が重要になるため、

「あのコミュニティに入ることで得をする」、あるいは「あのコミュニティに入ることで悩みから逃れられる」といった、

誰もが多かれ少なかれ持っている「欠乏感」や「不安感」を巧みに刺激することで、メンバーを集め続けます。

あるいは、「あのコミュニティに入れるのは一流の人間だけ」といったような虚構のイメージを創り上げて、

人々が隠し持っている「虚栄心」や「劣等感」を刺激してメンバーを集めるコミュニティもあります。

 

「自分は何と関わっていきたいのか?」

他の人たちとの関わりなしには生きていけない、

つまり、生きていく過程において多かれ少なかれ、何らかのコミュニティと関わりをもつことになる私たち人間にとっては、

コミュニティが持つ特性と、そのコミュニティが放つエネルギーを知り、

私たち一人一人にとって適切な「距離感」を保つことが欠かせません。

 

そのためにはまず、コミュニティ自体の「プロパガンダ」ではなく、メンバーの表情や言動をしっかり観察することがカギになります。

 

しっかりと観察したうえで、

「私は、この人たちのようになりたいか?」

「私は、この人たちと友達になりたいか?」

そう自問することで、あなたにとっての答えが、きっと見えてくるはずです。

 

 

神戸を拠点に活動するビジネスコンサルタント。アメリカでの7年間の勤務経験を含め、これまで色々な業界で、30を超える国・地域でプロジェクトに関わる。遊びで始めたInstagramへの投稿がきっかけになり、イラストレーター、グラフィックデザイナーとしても活動。