現実に流されないために、「変人」に会う。

発想

 

「変人」には、誰もが、ココロが揺さぶられる。

 

仕事や日々の生活が「なにか違う」「どうも上手くいかない」と感じている人の多くは、現実に流されている。

いつも受け身の姿勢で、目の前に現れた出来事に反応して生きている。

本人は「自分のやりたいこと」をやっているつもりでも、実はその行動を生み出しているキッカケは、自分自身にはない。

周りの人の言っていること・やっていることや、世間で「よい」「カッコいい」って言われてることが、行動を生み出している。

 

現実に流されずに生きていくためのアドバイスとしてよく言われているのは、まず「自分(あるいは自社)が将来どうなりたいか」をハッキリと決める、ってこと。

将来の願望と目標を持って、自分が進むべき方向が分かれば、迷わなくなるからっていうのが、そのアドバイスの根拠。

でも、現実に流されないようにするには、それだけでは足りない。

そもそも、すでに現実に流されている人は、自分の将来の願望と目標をハッキリと決められないから。

 

現実は、いままさに自分の身の回りに起こっていることであり、否定することができない具体的な事象として私たちに迫ってくる。

一方で、将来の願望と目標を決めるということは、まだ起こっていない出来事をイメージすることであって、空想・想像の世界だけで行われる知的作業に過ぎない。そこには、否定や批判に耐えうるだけの、強い根拠はない。

この2つがまともにぶつかり合えば、圧倒的なパワーを持つ「現実」が勝つ。

 

将来の願望と目標を明確に決めて、それをココロの中に持ち続けられる人は、ある意味で「変人」。

「現実」が持つパワーよりも、自分のアタマの中にしかない空想・想像のパワーが優っているから。

なんの根拠もないことをココロの底から信じて、それを日々の思考や行動に反映しているから。

 

圧倒的なパワーを持つ「現実」に従う=流されるという選択をしている「常識人」は、空想や想像が持っているエネルギーを信じることができない。

だから、自分自身のことでさえ、将来の願望や目標を決めることができない。

 

でも、そんな「常識人」にこそ、この動画を観てほしい。

全編英語だけど、言葉以上に、映像そのものが強いメッセージを発している。

ここには、自分に突きつけられた過酷な現実に立ち向かって、空想・想像のパワーを行動に変え、困難なことを達成した「変人」がいる。

Kyle Maynard: No Arms and No Legs Climbing Mount Kilimanjaro

 

「常識人」から抜け出したいなら、たくさんの「変人」に会うことから始めればいい。

そして、その「変人」が成し遂げてきたことのストーリーを、自分だったらどうしただろう・・・と感情移入しながら、自分にインプットしていく。

その経験が、自分自身も、人のココロを動かすことができる「変人」に変えてくれるから。

 

神戸を拠点に活動するビジネスコンサルタント。アメリカでの7年間の勤務経験を含め、これまで色々な業界で、30を超える国・地域でプロジェクトに関わる。遊びで始めたInstagramへの投稿がきっかけになり、イラストレーター、グラフィックデザイナーとしても活動。