先週行われていたアメリカの中間選挙と同時に、4つの州で「大麻合法化」に関する住民投票が行われていました。
- アラスカ州:賛成多数で可決
- オレゴン州:賛成多数で可決
- ワシントンDC(コロンビア特別区):賛成多数で可決
- フロリダ州:賛成票が規定に満たないため否決
この結果、アラスカ州とオレゴン州では21歳以上の成人の大麻使用が合法され、認可を受けた事業者が規定に従って大麻・大麻製品の生産販売を行えるようになりました。
次回の2016年の選挙においても、カリフォルニア州ほか複数の州で、大麻合法化に関する住民投票が行われる見込みです。
日本ではとうてい考えられないような住民投票が行われるほどに、アメリカではマリファナ(乾燥大麻)などのドラッグが社会に浸透しています。
大学のキャンパスでさえ、ドラッグのディーラー(仲買人)を見つけることができるほどです。
興味深いことに、ドラッグ販売で大きな収益を上げているディーラーは、自らはドラッグを使わないことが多いそうです。
自分が仕入れたドラッグを自分で使ってしまえば売上はその分減ってしまいますし、ドラッグでハイになっている状態では「安全」に取引を行うことが難しくなるので、考えてみれば当然ですね。
ドラッグディーラーには、一切の失敗は許されません。
自らが逮捕されるリスクに加え、取引ネットワークが摘発されることで損失を被る人たちが大勢いるからです。
以前アメリカで、稼いでいるドラッグディーラーの「仕事ぶり」を調査した作家が、彼らの3つの成功要因を挙げていました。
- 長い時間、一所懸命に働く。
- 一つのゴールに集中し続ける。
- 成功するために犠牲を捧げる。
気づいた方も多いと思いますが・・・
実はこの3つ、『思考は現実化する』などの自己啓発書で重要とされている行動指針や、ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズなど、大成功したビジネスパーソンに共通している行動特性に、すべて通じているのです。
当たり前ですが、違法行為でお金を稼ぐことは、許される行為ではありません。
しかし、一流のドラッグディーラーたちの仕事に対する「規律」から、起業家である私たちが成功するためのルールを学ぶことは、なんら問題ありません。
視点を変えれば、どんなことにも学びのネタはありますね・・・
神戸を拠点に活動するビジネスコンサルタント。アメリカでの7年間の勤務経験を含め、これまで色々な業界で、30を超える国・地域でプロジェクトに関わる。遊びで始めたInstagramへの投稿がきっかけになり、イラストレーター、グラフィックデザイナーとしても活動。