最近、何かを「練習」したことはありますか?
そのとき、何を考えながら、練習しましたか?
練習が天才を生む
プレゼンテーションの天才と言われるスティーブ・ジョブズ。
彼が、練習に多くの時間を割いていたことは有名です。
1時間程度のプレゼンテーションにも、その数十倍の時間を費やして準備に励む。
プレゼンテーション直前の2日間は、ひたすらリハーサルを繰り返す。
キャリアを通じて、何千時間、あるいはそれ以上に積み重ねてきた練習が、彼を「天才」と呼ばれるレベルに押し上げたのです。
練習の効果を決めるのは?
営業トーク、新商品のプレゼンテーション、ビジネス英会話・・・
どんなことに関する練習でも、その効果は、練習を始める前から予測できます。
「どのレベルまで習熟するのか」という、あらかじめ決めていた目標で、練習の効果が決まるのです。
何回、あるいは何時間練習すれば大丈夫、といった一般的な尺度で測れるものではありません。
誰もが認めるような高い完成度を目指すなら、自分自身で高い基準を設けて、自分自身が納得するまで、何度も何度も、練習を繰り返すしかないのです。
スティーブ・ジョブズが多くの時間を練習に費やした理由は、彼自身が設定したゴールの基準がずば抜けて高かったからなのです。
練習するときの「絶対的ルール」
世界的な大ヒット曲“Every Breath You Take”を生んだ伝説のバンド、ザ・ポリス。
ドラマーを務めていたスチュワート・コープランドが、あるTV番組のインタビューで、ドラムの初心者に向けたアドバイスをしていました。
When you’re practicing, be hyper-aware of mistakes and don’t allow them. If you make a mistake, stop everything, go back and play right three times. Because you must not teach yourself wrongness.
練習しているときは、間違いにしっかり意識を向けて、それを許しちゃいけない。もし間違えたら、そこで止めて、最初に戻って、正しく3回、演奏するんだ。自分自身に間違ったことを教えちゃダメなんだ。
Never, ever give up
「自分自身に間違ったことを教えてはダメ」。
このコトバにも、練習を繰り返して、自分自身の基準を上げ続けていくことの大切さが語られています。
なにか新しいことを学ぶときには、間違いや失敗は付きものです。
新しいことを習得するためのコツは、一つ一つの間違いや失敗でガッカリしたり、妥協するのではなく、気持ちを切り替えて、うまくできるようになるためのポイントを見つけて、ひたすら練習を続けること以外にありません。
乳幼児が、いつの間にかしっかりと立って歩けるようになるのも、何度転んでも諦めずに、歩けるようになるまで練習を続けるからです。
「もう50回も練習したけど、●●ちゃんのように上手に歩けるようにならないから、もう歩くの止める!」と駄々をこねる乳幼児はいません。
私たちは誰でも、高い理想を掲げて、絶対に諦めない童心を持って練習を続ければ、どんなことにも卓越できます。
安易に理想を下げたり、早々に諦めてしまって、せっかくの可能性を閉じることは避けたいですね。
神戸を拠点に活動するビジネスコンサルタント。アメリカでの7年間の勤務経験を含め、これまで色々な業界で、30を超える国・地域でプロジェクトに関わる。遊びで始めたInstagramへの投稿がきっかけになり、イラストレーター、グラフィックデザイナーとしても活動。