完璧であることを諦めれば、もっと成長できる

ミスをしても、それで全てが終わるわけじゃない。

冬季オリンピックを観ていて、特にフィギュアスケート男子の演技を見ていて、あらためてそう思いました。

4回転ジャンプの着地でバランスを崩しても、金メダルを獲った羽生結弦選手。

フリーの演技の冒頭で尻もちをついても、銀メダルを獲った宇野昌磨選手。

ショートプログラムで失敗しても、フリーでは五輪史上初となる「4回転ジャンプ5回」を成功させ、羽生選手を大きく上回る点数を叩き出し、記憶に残る演技を魅せたネーサン・チェン選手。

もしかすると私たちは、あらゆる面で完璧な演技を見せつけられるよりも、

ちょっとした失敗にくじけることなく、自分のベストを尽くそうとする姿勢に、より強い感動を覚えるのかもしれません。

去年の6月、こんな「落書きアート」をつくっていました。

インスタグラムへの投稿には、こんなキャプションを付けています。

One of the easiest ways to make someone mentally unstable is to force them to be perfect all the time.
(誰かを精神的に不安にさせる簡単な方法の一つは、いついかなるときも完璧であることを強制することだ。)

We often see this kind of situation in a workplace. Probably your boss does the same thing and makes you crazy.
(このような状況は職場でしばしば見かける。もしかするとあなたの上司も同じことをして、あなたをイライラさせているかもしれない。)

We can’t always be perfect. It doesn’t mean that it’s okay to be careless and do a lousy job; we just need to admit that we can’t make everything perfect all the time, no matter how hard we work.
(私たちは常に完璧であることなどできない。それは軽率でいたり、雑な仕事をしてもいいということではない。どんなに一生懸命にやったとしても、常に完璧であることなどできないと認める必要がある、ということだ。)

Focus on getting better, not making things perfect.
(モノゴトを完璧にやることより、もっと良くなることに集中しよう。)

僕自身、30代の中ごろまでは、ずっと完璧主義にとらわれていて、

正確にミスなく仕事をしなければならない、すべてのモノゴトはあらかじめしっかりと計画され、滞ることなく整然と進めなければならない・・・

という考えを、自分だけでなく、僕自身の言動を通じて、僕の部下たちにも押しつけていました。

こんな上司がいたら、ストレス溜まりますよね(苦笑)

そして、周囲の人たちに与えるマイナスの影響以上に、完璧主義であることの一番の問題は、

完璧にやれないんだったら、むしろ何もしない」という極端な行動に走ってしまうことです。

フィギュアスケート競技の例でいえば、

4回転ジャンプの着地が完璧じゃなかったから、最初のジャンプで尻もちをついてしまったから、フリーの演技を途中で止めて棄権する、

あるいは、ショートプログラムが不甲斐ない結果に終わったので、フリーには出場しない・・・というような行動です。

普通の感覚では「バカバカしい」、そして「もったいない」と思ってしまいますが、

極端な完璧主義は、そんな「全てをムダにする」ことさえ、厭わないのです。

完璧じゃなかったら、やっても意味がないのですから。

でも、人生であらゆるモノゴトがうまくいかなくなった時期に、ふと気づきました。

完璧を追い求めているのは、自分の中にある欠乏感なんだ」と。

自分には優れた能力がない、自分の仕事には価値はない、上司は自分の仕事を認めてくれていない・・・

そんな「〜ない」という欠乏感と、「それでもやっぱり認められたい」という承認欲求が不協和を起こし、

認めてもらうには、完璧でなければならない」という考えにとらわれて、

完璧主義という行動に自分をかき立てていたのです。

で、何が起こったかというと・・・

何かをやろうとして、完璧にできなければ放り出してしまうので、結局、誰にも認められない。

何かが完璧にできて誰かに認められても、欠乏感が埋められることはなく、常に認めてもらうために完璧主義を手放せない。

あるいは、何かが完璧にできても誰にも認められなければ、より極端な完璧主義に突き進んでいく・・・

という、無限地獄のような状態です。

そして、それまでずっととらわれてきた完璧主義を、カンタンに手放すことができたのは、たった一つの「気づき」でした。

自分には欠けているものがある。でもそれは、自分が劣った人間であるということではない」と。

何かが欠けているという事象に対して、「だから自分には価値がない」という認識を持ってしまうと、無限地獄に入り込みます。

目にするもの、耳にするものすべてに、自分の無価値感を増幅させるものを見出してしまいます。

しかし、

何かが欠けているという事象をそのまま受け容れて、「それでも、自分には自分にしかできないことがある」という認識を持てば、

無限の可能性が開いてきます。

あらゆるところに、自分を成長させるための機会があることに気づきます。

ちゃんとしよう、完璧であろうという意識を手放すと、飛躍するチャンスが見えてくる。

もしあなたが、昔の僕のような状態に陥っているなら、そんな発想の転換をオススメします。

神戸を拠点に活動するビジネスコンサルタント。株式会社スティッキービジョン代表取締役。アメリカでの7年間の勤務経験を含め、これまで色々な業界で、30を超える国・地域でプロジェクトに関わる。遊びで始めたInstagramへの投稿がきっかけになり、イラストレーター、グラフィックデザイナーとしても活動。

起業家・事業家向けのコーチングを行っている妻の廣世紹瑛と共に、神戸で「ビジネスお悩み相談クリニック」を好評開催中です。

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