2月7日に大阪で開催された「エクスマセミナー」に参加してきました!
「エクスマ」とは、
マーケティングコンサルタントの藤村正宏さんが提唱している
「モノ」ではなく「体験」を売る視点のマーケティング手法、
「エクスペリエンス・マーケティング」の通称です。
今回は、藤村さんの新刊『SNS消費時代のモノの売り方「3つのF」が価値になる!』の
新刊記念セミナーということで開催されました。
エクスマセミナーへの参加は、今回が2回目。
ふらりと立ち寄った書店で、平積みされていた藤村さんの著書『安売りするな! 「価値」を売れ!』をふと手に取ったことで、
エクスマの存在を知り、その直後、昨年の12月に大阪で開催されたセミナーに参加したのが初めてでした。
毎回毎回、趣向を凝らした内容を提供してくれるエクスマセミナーは、
「セミナー」というより、ライブと呼ぶべきかもしれません。
そもそも、大阪のセミナー会場はいつもライブハウスですし(笑)
たんに知識を得るために行くセミナーではなく、その場から放たれるエネルギーを感じ、共鳴することで学び「も」得られるという、
まさにエクスマが提唱している「体験」がメインのセミナーです。
エクスマを実践するうえでは、まず価値観の大きな転換が求められます。
あなたがどんな商品を売っているかとか、どんな会社を経営しているかというのは、実はあまり大きな問題ではありません。
それよりも、あなたがどういう人で、どんな価値観を持って経営をしているのか。
どんな「思い」でビジネスをやっているか。
そういうことを、SNSを使って、あなたらしいコトバで発信をして、たくさんの人たちと「ゆるやかな関係性」をつくっていくこと。
結果的に、それがあなたのビジネスを成功させる、一番いい方法なのです。
これはひとりだけの企業でも、何万人も従業員がいる大企業でも、同じです。
(『SNS消費時代のモノの売り方「3つのF」が価値になる!』38ページより)
つまり、会社や事業としてではなく、会社を経営したり事業を営んでいる「個人」として、なにを発信していくのか、
そして、「個人」として、どうやって他の人たちと関わっていくのか、関係性を創っていくのかということが、
すべてのビジネスの根幹をなす最も重要なこと、ということです。
このあたり、僕自身がこれまで経営者としてやってきた5年半、ずっと避けていたことでもあります。
手がけてきた多くのモノゴトがうまく行かなかった理由も、この「関係性」創りがマズかったことにあります。
「個人」をさらけだすことを避け、肩書や経歴に頼ったり、自分以外の何者かになろうとしていたのです。
正直なところ僕は、いまでも自分自身のことをSNSで発信したり、ブログで自分の考えを発信することに、心の奥底で抵抗を感じています。
抵抗を感じていることを認識しているだけ、まだマシなのかもしれません。
私が最初のブログを始めたころ、そしてSNSを使い始めたころは、怒りや不平不満を投稿にぶちまけるようなことをよくしていて、
しかもそんなネガティブな投稿が、周りの人たちにあたえる影響を自覚していなかったという、かなりの問題を抱えていました。
その経験がいま、逆に発信を「抑圧」する方向に働いているのかもしれません。
とは言え、発信をしなければ、状況は悪くなっていくだけです。
駄文しか書けなくても、言葉が出てこなくて文章を書くのに時間がかかったとしても、
発信をし続けて「数稽古」を重ねていくことが、エクスマの真髄を理解し、使いこなすためには欠かせないのだと、
なかなか言葉が浮かんでこない状態で、この文章を書きながら、ようやく腑に落ち始めています。
神戸を拠点に活動するビジネスコンサルタント。アメリカでの7年間の勤務経験を含め、これまで色々な業界で、30を超える国・地域でプロジェクトに関わる。遊びで始めたInstagramへの投稿がきっかけになり、イラストレーター、グラフィックデザイナーとしても活動。