創造を妨げる「クリエイティブ・ブロック」にどう立ち向かうか

アイデア

 

「なにを書けばいいのか分からない」

ブログを始めた後、遅かれ早かれ、たくさんの人のアタマに浮かんでくる考えです。

 

そしてブログに限らず、なにかをゼロから創り出そうとする人たちにとって、

このような「創造活動におけるスランプ」は、避けようとしても避けられないものです。

英語圏では「クリエイティブ・ブロック(creative block)」と呼ばれていて、

多くのデザイナーやクリエイターにとってお馴染みの、でもあまり陥りたくない状態です。

 

スランプがどのように現れてくるかは、その時になってみなければ分かりません。

 

アイデア自体が浮かんでこない・・・

アイデアはあるけれど、それをどう言葉(あるいはカタチ)にすればよいのか分からない・・・

最後まで創ってはみたけれど、自分がアタマで思い描いていたものとは、かなり違う・・・

 

考えても考えても妙案は浮かばず、作業は滞り、

自分が創り出そうとしているものに自信が持てなくなる。

思い悩んだあげく、「もう、今日はいいか・・・」と、手を止めてしまう。

翌日も、その翌日も、同じようなカベにぶつかって、

そのうちに創作すること自体がイヤになってしまう。

 

このようなスランプに陥りやすい人は、とても誠実で真面目な性格で、

どんなことでも「ちゃんとやろうとする」傾向があります。

無意識に「やるからには、ちゃんとやらなければいけない」という真摯な思いが強くあって、

それが「中途半端なものを創ったら恥ずかしい」という不安と合わさって、

ちゃんとしたものが創れないのなら、むしろ全くやらないほうがいい」という、

ある意味での「完璧主義」に陥ってしまいます。

 

そして、その傾向ゆえに、

スランプから脱する最大のカギは、とてもシンプルです。

シンプルですが、実行することは難しいかもしれません。

 

それは、

「ちゃんとしてなくていい」と開き直ることです。

開き直ったうえで、とにかく最後まで創って、公開してみることです。

 

良いアイデアとは思えなくても、とにかく浮かんだアイデアをカタチにしてみる。

たとえ文章が拙くても、文字数が少なくても、内容が薄いと思っても、とりあえずブログを更新してみる。

創ったものに自信が持てなくても、ソーシャルメディアで公開してみる。

 

創造する行為は、身体のトレーニングに似ていて、

創造を繰り返すたびに、創造活動に使われる脳神経の結びつきが強くなっていきます。

 

なので、たとえ気分が乗らなかったとしても、

あるいは、自分の満足のいくものが創れなかったとしても、

とにかく創造する行為を繰り返していくこと、

そして創ったものを公開して、自分の作品が他の人たちの目に触れることに慣れることが、

創造するチカラを高めていく唯一の方法なのです。

 

もし実名で公開するのが恥ずかしければ、匿名や仮名でもぜんぜん構わないと思います。

最初は匿名や仮名で作品を公開し始めて、

自信がついてから実名に切り替える作家やクリエイターもいます。

 

「ちゃんとしてなくていい」と開き直り、

あなたのアイデアとクリエイティビティを、世界に発信し続けてください!

 

 

神戸を拠点に活動するビジネスコンサルタント。アメリカでの7年間の勤務経験を含め、これまで色々な業界で、30を超える国・地域でプロジェクトに関わる。遊びで始めたInstagramへの投稿がきっかけになり、イラストレーター、グラフィックデザイナーとしても活動。