身体の硬い私が、なぜヨガを始めたのか

アイデア

 

去年の10月から、ヨガのクラスに通っています。

ヨガを習うことは、いまや別に珍しくもなんともないことですが、

私の半生においては、約10年前にランニングを始めたことに匹敵するほどに、

人生観を変える出来事だったのです。

 

小学校の低学年から、いわゆる「肥満児」だった私は、

持久走や柔軟体操がとても苦手で、

それらを避けるためにわざと捻挫をするような子供でした。

 

あることをキッカケにランニングを始めて、フルマラソンを何度も完走し、

長距離走へのトラウマは解けたのですが、

歳を取るごとに、身体の柔軟性はますます悪くなっていく一方。

ランニングや筋トレをしても、その前後のストレッチはサボリ気味で、

さらに身体は硬くなっていったのですが・・・

 

ある日、ジムでお友達になった人に

「筋トレばっかりしてないで、たまにはヨガとかで身体をほぐしたらどう?

関節の可動域が広がれば筋トレの効果も上がるよ!」

とアドバイスされ、初めてヨガの45分クラスに参加した後、

身動きできなくなるほどに全身がクタクタになったのです。

 

キツめのポーズが多いクラスだとは聞いていたのですが、

筋トレで身体を鍛えていない人たちが最後まで楽々とポーズを取っているのに、

身体を鍛えている「はずの」私が、途中で疲労困憊して座り込んでしまう・・・

もともとの柔軟性の低さだけでなく、

根本的に身体の使い方が間違っているんだと気づかされました。

 

ココロとカラダのバランスが取れてはじめて、最高にクリエイティブな仕事ができる・・・

と信じ、他の方々にもそのコンセプトを提唱している私にとっては、

これは最大級の「警告」でした。

目指している理想と現実にギャップがありすぎる、と・・・

 

で、それからは、初心に戻って週1回のクラスに通い続けて、

自宅では筋膜リリース用のフォームローラーマッサージボールでストレッチに励み、

ハタヨガの真髄』という本まで買ってしまうほど、ヨガにハマってしまいました。

おそらく、一生かかっても、こんな難しいポーズはできないかもしれませんが・・・

それでも、カラダと向き合い、現在のカラダの状態を受け容れて、

カラダの声を聞きながら一つ一つのポーズにココロを集中するという経験を通じて、

心身のバランスをより高いレベルへと進化させられる気がしています。

 

起源を遡れば約4500年の歴史があると言われているヨガ。

内臓の調子を整えるなどの身体的効果や、

自律神経の状態を整えてリラックスを促すという精神的効果も実証されている手法です。

 

ヨガに対して偏見を持っているような男性にこそ、いちどヨガを試してみることをオススメしたいですね。

私たち人間の意識のあり方を変えるキッカケは、先入観や固定観念をぶち壊すことで生まれてきますので・・・

 

 

神戸を拠点に活動するビジネスコンサルタント。アメリカでの7年間の勤務経験を含め、これまで色々な業界で、30を超える国・地域でプロジェクトに関わる。遊びで始めたInstagramへの投稿がきっかけになり、イラストレーター、グラフィックデザイナーとしても活動。