<注>こちらの記事は、ScreenFlowの旧バージョンに関する説明となります。ScreenFlowの最新バージョン(ScreenFlow 7)とは異なりますので、ご注意ください。
PC画面を録画して動画ファイルを作成するMac専用ソフトウェア、ScreenFlow 5 の使い方を動画で分かりやすく解説した講座シリーズです。
今回から、動画に様々な強調効果を加えるコールアウトインスペクタについて説明します。
今回のポイント
コールアウトインスペクタを使って、動画に強調や拡大、ぼかしなどの効果を付け加えることができる
マウスカーソルやアクティブなウィンドウ、あるいは指定箇所を強調するには「ハイライト」を使う
「不透明度」で、ハイライトされている箇所以外の見え方を調整できる
「ぼかし」には、指定した箇所をぼかすものと、背景部分をぼかすものの2種類が用意されている
書き起こし文
ScreenFlow(スクリーンフロー)動画講座、応用編の16回目です。
今回から、コールアウトインスペクタの使いかたを学んでいきましょう。
ScreenFlowの「コールアウト」は、映像の一部をハイライトして強調したり、あるいは画面の一部に「ぼかし」を入れるために用意されている機能です。
コールアウトインスペクタを使うときは、ビデオやオーディオインスペクタとは違って、映像クリップそのものに設定することはできません。
「+アクション」ボタンをクリックして、映像にアクションを追加する形で使うことになります。
「+アクション」をクリックすると、コールアウトの細かい設定が行えます。
一番上の「ハイライト」では、映像の中で強調する対象を選びます。
「マウスカーソル」は、映像に映っているマウスカーソルを強調し、「フォアグラウンド ウインドウ」では、映像の中で選択されているウインドウが強調されます。
この動画でも示されていますが、マウスカーソルが動いたり、選択されているウインドウが変わったときには、ハイライトの位置も自動的に変わります。
これらのハイライトは、ScreenFlowでMacディスプレイを録画した映像に限り、使用できます。
例えば、ビデオカメラで録画したMacディスプレイの映像では、これらのハイライトは使えませんので、注意してください。
強調する箇所を、手作業で自由に選択できる「フリーハンド」という選択肢も用意されています。
この場合は、丸、または四角で 映像の特定の箇所を指定することになります。
次に、「不透明度」は、ハイライト「されていない」箇所の透明度を決めるものです。
パーセンテージが低くなれば、より透明になり、パーセンテージを高くすると暗くなり、最後は真っ黒になります。
さらに、コールアウトインスペクタを使って、「ぼかし」の効果を入れることもできます。
ScreenFlowでのぼかしには、2種類が用意されています。
一つはインスペクタで指定した箇所をぼかすもので、もう一つは、指定した箇所以外、つまり背景部分をぼかすものです。
インスペクタで指定した箇所をぼかすには、「ぼかし」の隣のバーで、ぼかしの強さを指定します。
数値が大きくなるほど、ぼかしが強くなります。
この機能は、映像のなかに写り込んでしまったIDやパスワードなどの個人情報を隠すときに便利です。
そして、背景部分をぼかすには、「背景をぼかす」にチェックを入れます。
自動的に、インスペクタで指定した箇所以外に ぼかしが入ります。
なお、背景をぼかすときには、ぼかしの強さは調整することができません。
次回の講座で、コールアウトインスペクタの残りの項目を引き続き説明します。
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ScreenFlowは、米国Telestream, LLCの登録商標です。
神戸を拠点に活動するビジネスコンサルタント。アメリカでの7年間の勤務経験を含め、これまで色々な業界で、30を超える国・地域でプロジェクトに関わる。遊びで始めたInstagramへの投稿がきっかけになり、イラストレーター、グラフィックデザイナーとしても活動。