ほとんどのノウハウは「迷信」?望む結果を生み出すには「原理原則」から深める

アイデア

 

ダイエット方法、成功法則、生産性の向上や英語などのスキルアップ・・・

この世界には無数のノウハウが存在していて、さらに日々増え続けています。

しかし、その中には、原理原則を明らかにしないまま、

表面的なテクニックだけを紹介しているものも少なくありません。

 

ノウハウを学びたい人たちにとって、事態をややこしくしているのが、

どんなテクニックであっても、それなりに結果を出した人がいる

という事実、そして

どんなテクニックを使っても、まったく結果が出せなかった人がいる

という事実です。

 

これらの相反する事実を前に、

いったい自分に向いた方法は何なんだろう・・・」と、

途方に暮れてしまうことは、少なくありません。

以前の私自身が、まさにそのような状態でした。

 

しかしこれは、見方を変えれば、

原理原則を理解しないまま、テクニックだけを真似てしまうと、

望む結果が得られるかどうかは、ギャンブルと同じように、偶然任せになってしまう

ということでもあります。

 

例えばダイエット(減量)なら、

エネルギーバランスを負の状態にすること

つまり、

カロリーを摂取する以上に、カロリーを消費している状態をつくり、それを維持すること」でしか、

体重を減らしていくことはできません。

これがすべての減量テクニックの根底に存在している(べき)「原理原則」です。

言い換えると、どんなテクニックを使っても、この原理原則が満たされていなければ、

減量に成功することは絶対にありません。

(もちろん、脂肪吸引手術など、身体機能を無視して強制的に体脂肪を取り除いてしまう方法は除きますが・・・)

 

さらに、単に「減量」といっても、

私たちの「体重」を構成している要素である

  • 体脂肪
  • 除脂肪組織(筋肉、骨、体液など)

のうち、どれが減っているのかで、その意味合いはまったく変わってきます。

 

例えば、極端な食事制限によるダイエットのほとんどは、

体脂肪だけでなく、除脂肪組織の減少を促進してしまい、

トータルの体重が減ると同時に基礎代謝(生命活動を維持するために必要な最低限のエネルギー量)も減り、痩せにくい体質になることに加えて、

さらに、生体機能を維持していくための栄養素が不足することで、体内の免疫システムにも悪い影響を与えてしまう(その結果、病気になりやすくなる)ことになります。

 

また、根強い支持者が存在している糖質(炭水化物)制限ダイエットも、

「筋肉を増やしながら体脂肪を減らす」という目的においては、必ずしも適していないことがあります。

筋肉を増やすために効果的なトレーニングを行うためには、

エネルギー源として、ある程度の炭水化物が必要になるからです。

エネルギー源が不足した場合、体質やトレーニングの内容・強度によっては、

体脂肪だけでなく、本来増やしたいはずの「筋肉」までが分解されて、

トレーニングのエネルギー源として使われてしまうこともあります。

(いわゆる「糖新生」と呼ばれるものです)

 

さらに、ダイエットに関しては、

私たちが祖先から受け継いできた「遺伝情報」も無視することができません。

脂肪が燃焼されにくい(脂肪が蓄積されやすい)体質や、

タンパク質が代謝されやすい(筋肉が付きにくい)体質などは、

その多くが遺伝子によって、生まれつき決まっているからです。

(なお、ダイエット目的の遺伝子検査サービスは、DHCなど複数の業者が提供しています)

 

このように思考を深めていくと、

表面的なテクニックを追い求めるほうが、原理原則に従って本質を深めていくよりも、

はるかに「楽」であることが分かります。

しかし、

「楽」ではあっても、望む結果が得られるかどうかは、あくまでも偶然任せ

そのような試行錯誤に費やすことができる時間とお金が十分にあるのなら話は別ですが、

限られた時間で結果を出したい、何としてでも目標を達成したい・・・という強い願望にかき立てられているのでしたら、

原理原則から始めて、着実に一つ一つモノゴトを進めていくことが、

結果的には一番の「近道」になることが多いのです。

 

もしあなたが、世間に溢れるさまざまな「迷信」によって思考が混乱したり、効果的な行動を妨げられているのでしたら、

ぜひお声がけください。

このブログで紹介させていただき、そして内容によっては私自身をモルモットにした人体実験を行って、真理を突き詰めていきます!

 

 

神戸を拠点に活動するビジネスコンサルタント。アメリカでの7年間の勤務経験を含め、これまで色々な業界で、30を超える国・地域でプロジェクトに関わる。遊びで始めたInstagramへの投稿がきっかけになり、イラストレーター、グラフィックデザイナーとしても活動。