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誰かにお金を払っても、あなたにとって価値のあるアドバイスは得られない?

 

私は、ビジネスを始める前に、起業家養成スクールに通いました。

「本当に起業したいのなら、何をやるか決まっていなくても、会社を作ればいい」

最初に受けた授業で、講師からそう言われたことがキッカケで、すぐに自分の会社を設立しました。

 

しかし、そのアドバイスを私に与えた講師は、起業家ではなく、ある著名な「作家」だったのです。

 

燃えるような情熱が不足していることに次いで、「間違った人にアドバイスを求める」ことも、ビジネスがうまくいかなくなる原因の1つです。

 

起業前に誰かのアドバイスを得たいなら、自分がビジネスを立ち上げたい分野で、すでに成功を収めている起業家に訊くべきです。

起業家として成功したいなら、自分のロールモデル(お手本)になり得る起業家以外からのアドバイスに耳を傾けるべきではありません。

それ以外の人にアドバイスを求めても、本当に役に立つアドバイスは得られないからです。

 

私が作家として生計を立てていきたいのなら、作家として成功している人にアドバイスを求めるべきです。

しかし、起業家として成功したいのなら、作家の言うことに耳を傾けるべきではなかったのです。

 

起業する方法は、無数にあります。

しかし、まず最初に、どの市場で、何を売るかを決めなければ、それは「起業」とは言えません。

「何をやるか決まっていなくても、会社を作ればいい」というアドバイスは、極めてユニークな発想ではあっても、実践的で成功確率の高い起業のやり方とは言えないのです。

 

私はその後も、自分のロールモデルになり得る起業家ではない人たちから、学び続けました。

情報商材の販売で成功したアフィリエイターや、自己啓発系のセミナー講師などが主催するセミナーや塾に、参加し続けたのです。

「自分が起業家として成功するためには、まだまだ足りないものがある」という欠乏感が、これらのセミナーや塾の主催者が掲げる「このノウハウを学べば成功できる!目標が達成できる!」という煽り言葉に反応し、衝動的に受講を続けたのです。

 

しかし、私に足りなかったものは、そのようなセミナーや塾から得られる知識やノウハウではありませんでした。

 

私に足りなかったのは、過去のタフなビジネス経験で培われた、自分の知識と能力を信じること。

ロールモデルとして尊敬している海外の起業家、そして私が以前から親しくお付き合いさせていただいている起業家や経営者の方々と、もっと深く関わって、学ぶ機会を作ること。

つまり、「自分がすでに持っているもの」の価値に気づいて、それらを最大限に活用するという姿勢が、私に足りなかったものなのです。

 

ビジネスが苦しい状況になっても、折にふれて有益なアドバイスを与え続けてくれたのは、10年来お付き合いさせていただいている、先輩起業家でした。

衝動的に何もかも投げ出したくなっても、ギリギリのところで踏みとどまれたのは、ツイッターで何度かやり取りをしたことがあるアメリカの起業家が書いたブログ記事のおかげでした。(その記事はこちら

 

一方で、過去に受講したセミナーや塾の主催者は、受講しているときは「廣世さんは絶対に成功しますよ!」などと言っていた一方で、私がセミナーや塾に参加しなくなると、離れて行きました。

まさに「金の切れ目が縁の切れ目」です。

 

冷静になれば、すぐに分かります。

セミナーや塾を主催している人たちは、あなたを幸せにしたり、あなたのビジネスを成功させるためにやっているのではなく、自分たちがお金を稼ぐためにやっているということが。

誰かにお金を払っても、あなたにとって価値のあるアドバイスが得られるとは限りません。

セミナーや塾の主催者は、あなたの人生やビジネスの結果に対する責任を負っていないのです。

 

すべてのセミナーや塾がムダで意味のないものだと言っているわけではありません。

参加者の一人一人としっかり向き合って、参加者のビジネスや人生がより良いものになるよう、誠意を持って支援している主催者もいます。

しかし、意図がどんなに清らかなものであったとしても、主催者の最終的な目的は「自分たちが収入を得ること」であることを忘れてはならないのです。

その前提で、偽りの欠乏感を煽るようなセミナーや塾を避け、あなたにとって本当に価値をもたらしてくれるセミナーや塾を選ぶことが必要なのです。

 

あなたがもし、「自分には知識がない」とか「十分な経験・実力がない」という欠乏感を抱いているなら、一度じっくりと「自分が持っているもの」と「自分が成し遂げてきたこと」を書き出してみてください。

どんなでも構いません。あなたにとって「小さなこと」でも、誰か他の人にとっては「大きなこと」かもしれません。

欠乏感を強める考えが浮かんできたら、それをポジティブな意味合いに読みかえます。例えば、「私の友達はビジネスで成功したけど、それに比べると私は・・・」という考えが浮かんできたら、「私にはビジネスで成功した友達がいる」と捉えてみてください。

そして、「持っているもの」と「成し遂げてきたこと」のリストを眺めてみてください。

誰かにお金を払わなくても、あなたにとって本当に価値のあるアドバイス、あるいは本当に価値のあるアドバイスを与えてくれる人は、あなたがこれまで歩んできた人生の中にも、たくさんある(いる)ことに気付くはずです。

 

Published in 発想