こんにちは、廣世です。
昨年まで、リサーチも兼ねていろいろな外部セミナーに出席していましたが、あちこちで使い回されている陳腐なネタをいまだに使っている講師が少なくありません。
例えば、9つの点を一筆書きの4本の線で結ぶにはどうしたらいいでしょうか、とか。
(他にも、9つの点を3本、または1本の線で結ぶには?というバージョンも。この問題、あまりに有名なので回答は省略します)
この絵は、何に見えますか?とか。
(答えはこちら)
見た目や表情が第一印象に大きく影響するんですよ、とか。
(メラビアンの法則の「真実」はこちら)
こんな古臭いネタを使っているセミナー講師を見ると、この人は情報弱者しか相手にしていないレベルなのかな~と、逆に心配になってしまいます。
しかし、これら化石級のネタに限らず、多くのセミナー講師は、出典元がすぐに分かってしまうネタを使いがちです。
市販の書籍を読んだり、グーグルで検索すればすぐに手に入るような情報をかき集めたセミナーなど退屈ですし、大した価値はありませんよね。
同じように、士業に代表される「専門知識」を差別化の要因にしたビジネスも、インターネット世界に蓄積されている大量の情報と検索技術の進化に伴って、その価値を失っています。
現在のビジネス環境で「検索可能」なものを提供しても、もはや意味がありません。
違いを生み出すのは、「グーグルが検索できないもの」。
それは、私たちの「意識と思考」です。
私たちの意識と思考から、どこかで丸覚えした「検索可能な情報」を追い出して、自分だけのアイディアと考えに集中したとき、他の人にはマネができないユニークな価値が生み出せるのです。
今年からはもう外部セミナーには出ず、「原点回帰」を突き詰めていきます。
それではまた!
神戸を拠点に活動するビジネスコンサルタント。アメリカでの7年間の勤務経験を含め、これまで色々な業界で、30を超える国・地域でプロジェクトに関わる。遊びで始めたInstagramへの投稿がきっかけになり、イラストレーター、グラフィックデザイナーとしても活動。