「できない人」が「できる人」になるプロセスは、仮説と実証が繰り返される、サイエンスの世界です。
それを体系化して、文章にすれば、他の「できない」人々にとって大きな価値のあるノウハウが生まれます。
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こんにちは、廣世です。
構想を練っているプロジェクトに関連して、若手プログラマーに英語を効果的に習得してもらう方法を調べていたら、そのものズバリの良書に出会いました。
英語を学び直したい方に、強くオススメします。15年前にこういう本があったなら、私ももっと短期間で英語が習得できたのになぁ…
『ITエンジニアのゼロから始める英語勉強法』著:牛尾剛
英語によるコミュニケーションがほとんどできなかったエンジニアの著者が、わずか8ヶ月の間に、国際カンファレンスでの講演とQ&Aができるまでのスキルを習得した実体験を元に、「効果的」な英語学習法を体系的にまとめている一冊です。
語学学習における最良の方法である「赤ちゃんが学ぶプロセス」をきっちりと踏襲したうえで、エンジニア的な理論構築がうまく行われており、「こうすれば、こうなる」という因果関係がしっかり押さえられています。「楽」な学習法は一つもありませんが、自分自身で実践・実証を繰り返して、本当に効果があった方法だけが掲載されているようです。
初学者向けの英語学習本に多い「とにかく英語を楽しみましょう!English is fun!」みたいな、無責任なお気楽感もありません。しっかりと目的を持って、着実に練習と勉強を積み重ねていけば、誰でも話せるようになりますよ、という「真実」を、淡々と語っています。
こういう「再現性」の高いノウハウを作れるのは、まさにスキルの高いエンジニアの独壇場ですね。
元々は仕事関連のリサーチでしたが、自分自身の英語力ブラッシュアップに、そしてノウハウ体系化のお手本としても、この本を活用させていただきます!
神戸を拠点に活動するビジネスコンサルタント。アメリカでの7年間の勤務経験を含め、これまで色々な業界で、30を超える国・地域でプロジェクトに関わる。遊びで始めたInstagramへの投稿がきっかけになり、イラストレーター、グラフィックデザイナーとしても活動。