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自分の身体の扱い方は、他人の扱い方に反映する

 

2日前、久しぶりに風邪をひきました。

「風邪をひいた」といっても、ノドに少し違和感を覚えた程度なのですが、

すぐに葛根湯を飲み、

(ちなみに私は、病状が悪くならないかぎり、漢方以外の薬をできる限り飲まないようにしています)

変更できる予定は変更して休息モードに入り、丸一日で元に戻しました。

 

「戻しました」というと、

あたかも意志力で風邪を治したかのような印象を与えてしまいますので、

正確には、「自分の身体が、自らの不調を治そうとするプロセスを邪魔せずに静観していた」と

表現するべきかもしれません(回りくどい言い方ですが)。

 

しかし、実は「邪魔せずに静観する」ことが、

身体の不調を初期の段階で治す、最善の方法です。

 

私たちの身体は、それ自体に優れた免疫システムを持っています。

そのシステムの働きは、私たちの意志がコントロールできるものではありません。

外部から侵入したウイルスを捕らえて破壊するマクロファージなどは、

あたかもこの細胞が独自の知性を持っているのではないかと思わせるような働きをしてくれます。

 

しかし、そんな優れた免疫システムも、

私たちが自らの身体を酷使し、過度のストレスを身体に与え続けることで、機能を低下させることができます。

つまり、

免疫システムがその役割を全うしようとする働き自体は、私たちがコントロールすることはできないけれど、

免疫システム自体の活性を、私たちが(意図的か否かは問わず)低下させることはできる、ということです。

 

「わざわざ自らの身体を痛めつけるようなことなど、しているわけがない」と思いがちですが、

身体が疲れているのに「無理」をしたり、体調が優れないのを「我慢」して休息を取らないというだけでも、

免疫システムの働きを低下させるには十分です。

そのようなストレスが積もり積もって、免疫システムが十分に働かない期間が続くと、

ある時突然、大きな病気を引き起こすことにつながります。

 

そして、自らの身体に無理や我慢を強いる傾向のある人は、

それをごく当たり前のことだと捉えてしまい、

他人にも(多くの場合、無意識的に)同じような無理や我慢を求める傾向にあり、

その結果、自分だけでなく、他人の心身の健康を害することにつながります。

しかもそれが、

「多少身体がキツくても、仕事だから仕方ない」とか、

「プロフェッショナルなら、ストレスやプレッシャーに耐えるのは当然のこと」のように、

あたかも世間の常識や通念であるかのように語られることで、事態をさらに悪くします。

 

私たちは、病気になるために生きているわけではありません

もちろん、病気になるために仕事をしているわけでもありません。

何らかの病気にかかる可能性は常にありますが、

自らの身体を粗末に扱うことで、招く必要のない病気を招いてしまうことは避けるべきですし、

ちょっとした配慮で、それは避けることができます。

同じように、他人のココロと身体を粗末に扱うことで、他人を「かかる必要のない病気」にしてしまうことも、

ちょっとした配慮で、避けることができます。

 

もしあなたが、

自らの「不健康さ」を公言しているようなタイプの上司、あるいは経営者であれば、

そのことが周囲の人々に与えている直接的な、そして間接的な影響に、

意識的になってみてください。

部下や社員が、現時点で深刻な病気になっていなかったとしても、

仕事のパフォーマンスが良くなかったり、ミスが増えていたり、

社内の人間関係やコミュニケーションに問題が起こっていたりするならば、

それはあなたの「不健康さ」が、組織にまで反映し始めているサインです。

 

人間も組織も、大きな病気を引き起こす前に、しっかりとケアしてあげましょう。

 

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Published in アイデア