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スティーブ・ジョブズが嫌った「無能の連鎖」を避ける、たった一つのポイントとは?

 

あのスティーブ・ジョブズが、“bozo explosion”と呼んでいた現象があります。

直訳すると「バカの急増」、英語辞書サイトでは「無能の連鎖」とお上品な訳が付けられていたりします。

これは、会社の経営幹部が自分よりも能力の劣る人材を雇い、連鎖的に会社内部が能力の劣る人材で埋め尽くされるという現象です。

 

「連鎖」の原因

なぜこのような現象が起こるのでしょうか?

スティーブ・ジョブズは、AクラスのプレイヤーはAクラスのプレイヤーを雇う、つまり優秀な人材は自分と同じような優秀な人材を雇うと言っていました。

そうすることで、雇った人も、雇われた人も、より良い仕事ができ、より大きな成果を挙げることができて、自らの成長にもつながります。

一方でBクラスのプレイヤー、つまり、けっして優秀とは言えない人材は、自らの立場が脅かされないように、自分よりも能力の劣る人材を選ぶ傾向にあります。

自分のスキルでは扱いづらく、いつか自分に取って代わるかもしれない優秀な人材よりも、自分が使いやすいタイプの人材を好むのです。

そこで採用された、能力の劣る人材は、自分が人材を選ぶ立場になったときに同じような「保身」の発想をして、自分よりも能力の劣る人材を重宝します。

そして、時間の経過と共に、その組織が能力の劣る人材で満たされていくのです。

 

ここで浮かんでくる疑問

もし組織のトップが「Aプレイヤー」なら、同じように優秀な人材を雇うはずで、そこで雇われた「Aプレイヤー」たちも、同じほど優秀な人材を選ぶはず・・・

であれば、能力が劣る「Bプレイヤー」が組織内に入ってくる余地などないはず・・・

それなのになぜ、世の中の多くの組織で、”bozo explosion”が生じているのでしょうか?

 

2つの理由(でも実際は1つ)

1つ目は、残念ながら「組織のトップがAプレイヤー」という前提条件が違っていることです。

この「誤解」が”bozo explosion”を生みだすのは、多くを説明するまでもなく、明らかです。

(組織のトップに立つには、何よりもまず、冷静な自己分析が求められます・・・)

そして、2つ目の理由は、採用したときはAプレイヤーだった人材が、何らかの理由でBプレイヤー(あるいはそれ以下)に劣化してしまったことがキッカケとなります。

表向きの実務能力には問題がなくても、経営幹部や上司との意見の不一致や個人的な軋轢、周囲との人間関係の悪化、私生活における問題などで、その人が本来持っているポテンシャルを発揮できなくなってしまうことは、企業社会では何ら珍しくありません。

そういう状態で採用活動に臨むと、判断が狂ってしまい、Bプレイヤーを雇ってしまうリスクが高まるのです。

これを防ぐため、組織のトップは、全ての幹部クラスの人材、特に採用活動に関わっている人材とのコミュニケーションを密接に行って、公私ともに問題がないかどうか、そして採用活動に臨むに相応しい心身の充実・バランスを保っているかどうかを、しっかりとチェックしなければなりません。

結局ここでも、組織のトップのアクションが、カギを握ることになります。

要は、組織のトップが、”bozo explosion”を生みだす最大の原因なのです。

 

己を知る

過去のブログ記事でも取り上げたとおり、人材採用は、特に海外事業やベンチャー企業の立ち上げにおいては、死活問題とも言えるほどの重要なイベントです。

ここでの失敗や妥協は、短期間で”bozo explosion”が起こる結果につながります。

”bozo explosion”が起こっているときの典型的なサインは、組織のトップが、その組織で働いている人材についての不満を口にすることです。

その「連鎖」を生み出した張本人が誰なのか、気付いていないのです。

 

ほかの誰よりも、自分自身に対して一番厳しく、一番高い要求を突きつけて、自分を律する。

いつも、そういうトップであり続けたいですね。

 

スティーブ・ジョブズ

 

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Published in 生産性アップ