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「無料お試し」は、高度なマーケティング戦略。

 

こんにちは、廣世悟です。

 

動画編集ソフトでプロモーション動画の制作を行っています。

簡単なものはMac用ソフトのiMovieでパパッと作れるのですが、使い込んでいくうちに、動画に挿入するテキストの位置が変えられないとか、細かい制約が気になってきます。

で、より多様な編集ができて自由度の高いFinal Cut Proに切り替えようと思ったのですが・・・このソフト、値段が26,000円と高めで、いきなり買うことが躊躇われてしまいます。

そこで、まずは30日間のフリートライアル(無料お試し)版で、費用対効果を測定してみることにしました。

 

フリートライアル版は、ソフトウェアのバージョンが一世代古いのですが、ソフトウェアの機能は何の制限もなく、フルに使えます。

機能をあれこれ試してみて、他のソフトウェアと比較して・・・とやってるうちに、フリートライアル版のソフトウェアを使い込んでいることに気付きます。

どうやら、試用期間が終了するときには「まぁ、これだけ多機能で使いやすいなら、買ってもいいか」という展開になりそうですが、入念に比較検討した後であれば、26,000円という価格にも抵抗が薄れます。

まさにこれが、フリートライアル版を提供するメリットです。

 

したがって、B2Cビジネスで提供するフリートライアル版の商品やサービスは、それ自体が「完成」されたものでなければなりません。

フリートライアルだからという理由で完成度を下げたり、いかなる理由であれ手抜きをすると、2つのポイントで、チャンスを失います。

 

1つは、正式リリース前に、品質の悪さをアピールしてしまうこと。フリートライアル版を使う人は、その他の「完成品」と比較して、フリートライアル版の評価を行うので、未完成品や手抜きしたものを提供してしまうと、その時点で「二流・三流」の烙印を押されてしまいます。

もう1つは、顧客への提供価値を左右するポイントが分からないままになること。完成品をお試しで使ってもらえば、明るみになった商品・サービス価値の問題にも、しっかりと対応できます。完成品を作るプロセスができているので、リバース・エンジニアリング的な発想で、どこが原因だったのかを分析、解明して、問題点を潰すことができるからです。未完成品や、手抜きしたものでは、このような精緻な分析・解明は行えません。

 

どうせ無料で使っていただくのなら、その「無料お試し」に、プロモーションや、マーケティング・リサーチや、クオリティ・コントロールの要素を持たせて、収益増加につなげる施策へと、したたかに結びつけるべきです。

資金に限りがある個人事業者やスタートアップ企業こそ、工夫を凝らした「無料お試し」で、顧客獲得に直結させたいですね。

 

photo by: familymwr

Published in マーケティング