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完璧主義で、完璧なものは得られない

 

私は以前、完璧主義者でした。

 

完璧主義は「思考停止」です。

「完璧」の意味するところを理解しないまま、反射的に衝き動かされています。

完璧であることだけを求め、その他の選択肢を、考えていません。

 

完璧主義は「逃げ」です。

自分の能力欠如や経験不足を、「完璧を求める」という姿勢で、ごまかしています。

思い切った挑戦やリスクが伴う行動を、「完璧を期すことができない」という理由で、避けています。

 

完璧主義は「甘え」です。

完璧主義の人が、求めていた結果が出せなかったときには、「自己批判」します。

結果が出せなかった代わりに、自らを傷つけてでも完璧を追い求める姿勢を、認めてもらおうとしています。

 

完璧主義は「恐怖」です。

失敗することを異常なまでに恐れる人は、完璧主義に走ります。

生きている限り、成長し続けて、変化し続けなければならないという事実を、受け入れられないのです。

 

完璧主義と、理想主義は、違います。

完璧は、アウトプットに求めるものです。完璧は、時間の経過と共に、劣化します。

理想は、ビジョンに求めるものです。理想は、時間の経過と共に、進化します。

 

完璧を求めることと、答えを求めることは、違います。

完璧は、押し付けられるものです。「完璧である」ことだけを追い求めます。そもそも「完璧」が、本当は何を意味するのか、分かっていなかったとしても。

答えは、自ら導き出すものです。答えの出し方は、一つだけではありません。そもそも答えは、一つだけではないこともあります。

 

トップが完璧主義だと、スタッフは疲弊し、完璧主義に屈したスタッフだけが残ります。組織の中には、思考停止・逃げ・甘え・恐怖が広まります。

スピードと創造性を追求しなければならないスタートアップ企業には、完璧主義は「毒薬」です。

 

「自分も含め、誰もが不完全である」という真実を受け入れる。

これが、完璧主義から逃れ、自分と関わる人々の潜在能力を解き放つ、最良の方法です。

 

photo by: MikeBehnken

Published in 発想