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「高齢者」の英語学習法(1)

 

「1万時間」神話

私は、27歳まで、英語とはほとんど無縁の人生でした。話すことも、聴くことも、書くことも、読むことも、何一つ満足にはできませんでした。そんな状態で、突然、アメリカで働くことになったのです。

幼児並みの言語能力で、ちゃんとした仕事ができるわけがありません。ただ、幸運なのか不幸なのか、解雇されることはなく、英会話学校に通いながら、拙い英語でなんとか仕事を続けていました。

最初の3年間、私の労働時間は、年間3,500時間を軽く超えていました。働いている間は、何らかの形で、常に英語に接しています。4年目あたりから、アメリカ人が話していることがスッと理解できるようになり、自分の意図も不自由なく表現できるようになりました。

作家のマルコム・グラッドウェルが『天才!成功する人々の法則』の中で、どんな才能や技量も「1万時間」練習を続ければ本物になる、と述べていたことを、本が出版される7年前に、図らずも実証していたのです。英語環境で働いた時間が1万時間を超えたあたりから、英語でのコミュニケーションにストレスを感じることが、格段に減ってきました。

 

恵まれた時代に必要なもの

私が渡米した90年代後半は、TEDやiTunes Uのように、良質な英語教材になる無料コンテンツがほとんどない時代でした。そういうコンテンツが簡単に手に入れられる現在は、「1万時間」も費やさなくても、低コストで効率よく英語を学べます。

このような環境で、英語を習得するスピードを上げるための一番の秘訣は、「強いストレス」です。

 

「負荷」の大切さ

ある程度の年齢になってから、実践的に使える英語を学ぶなら、まず「楽」をすることを否定することから始めなければなりません。「楽」に学べる英語教材や英会話学校の費用対効果は、極めて低いことに、まず気付く必要があります。

幼児や子供のように素直で柔軟な思考ができなくなっている大人は、脳に強い負荷をかけ続けなければ、短期間で上達することはできないのです。

このプロセスは、筋肉トレーニングに似ています。幼児や子供は継続的な強いストレスには耐えられないので、軽い有酸素運動を毎日続けるようなやり方で言語をマスターしていきます。成熟した大人は、いままでの人生経験の中で、強いストレスを学ぶエネルギーに変換する術を身に付けているので、ハードな筋トレを続けるような方法にも耐えられますし、それが上達するための一番の近道です。

 

これからの時代、起業家が事業を大きく成長させるには、国外に市場を拡大しなければなりません。現時点で英語に苦手意識を持っているなら、すぐに勉強を始めましょう。しかも、強いストレスを感じる方法で。

 

明日は、すぐに始められて継続するのは辛い、効果の高い英語の学習方法を、一つだけご紹介します。

 

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Published in 英語学習